ピンクうさぎ、かめに負ける

雑記帳。ご興味に合いましたらいらしてください。

DEATH NOTE Exhibition展 東京池袋 行ってきました(記事2)


DEATH NOTE 原画展 東京会場(池袋)に行ってきた (記事2)

(記事1)で、自分がなんとなく懐かしいな、で観に行った原画展で実物の原画を見て、連載リアルタイム’03~’06年当時読者だった当時を思い出したとこまで長々と書きましたが、まだまだ書き足りないので(記事2)に書いていきます。

 デスノートについては相当いろんな角度から読み込まれているので、考察サイト、イラストサイトもたくさんあります。わたしも、考察サイト、本誌連載時とコミックス収録時の違いなどを比較して拾い出してきてくれている記事などもいろいろ見てました。でも、原画展に来たそのときまで、穴が空くほど見比べたりしていたそんなこともすっかり忘れてたのに、原画展でライトとLの大学テニスシーンで自分が記憶してたLの描写と違う表現が原画でされてたかもしれないのを目撃して、物見遊山気分からすっかり目が醒めてしまいました。f:id:mira-mito:20231205200945j:image

 原画展会場はストーリーに沿って原画が並べられていたので、大学でライトとLが顔を合わせてから捜査本部の夜神局長たちといっしょになってキラを追い詰めていく展開の原画へとすすめられていました。
 ここらへんからの展開がデスノートのストーリーの真骨頂とも言っていいところで、ほんとうはキラでありデスノートの所有者であるライトが自分の正体を隠しながらキラを追い詰めていくために、味方の裏の裏をかきながらLと協力してキラを暴いていこうとする展開になるのですが、連載を追いかけてるネット意見交換の場でも相当盛り上がっていました。
 登場人物たちがキラが誰であるかと推理する方法として、ストーリー上では「このとき」、「この人物」がデスノートを使った裁きをできる状態であったかを話し合う、時間軸の整合性をとる話し合いのセリフが多いです。人知を越えた能力を使って人が人を裁いているということをその力を知らないLが追い詰めていくという展開がストーリー前半では描かれていたため、Lが疑惑を掛けているライトに対して監禁状態にするなど(www いろいろ仕掛けてみるんですね。
リアルタイム連載を追いかけて考察していたネットでも、漫画のなかのセリフにある「~した」「~している」のようなセリフの語尾まで追いかけて登場人物がどこまで事態を把握しているのかを推しはかって考察していることが多かったと思います。連載当時はもちろんストーリーがどのように転んでいくのがわからず、本誌掲載のセリフのまま読んで考察が行われていました。しかし、ストーリーが進んでみると、

 

あのときのあの人物のセリフが、知るはずのない情報を含んでいて辻妻があわないのではないかという指摘がネット考察であったように覚えています。自分はいま、単行本のみを所持していて本誌は手元にないのでどこに修正があったのか指摘ができませんが、原画展に展示されていた原画では登場人物の狂言回しのシーンでセリフの写植の語尾だけに、上から張り直しているものがあるのをいくつか見ました。『2ちゃんねる』で考察しながら連載を追いかけているときも、このときこの人物がこう言っているからこうだよって意見があるのに違ったとかあったように思うので連載進行中は制作側も週刊連載でギリギリのところで進行していたのかなと思われる箇所でした。当時は結構のめり込んでデスノートの考察してたので、つくってる人の本気度を今さらながら目にすることができて嬉しかったです。

夜神局長の目

 本誌連載中、私が考察意見をネットで見にいっていたサイトは『2ちゃんねる』でした。ほかのひとの考察を読もうとサイトに行くと、最新話が出るやいなや次々と投稿があり考察を述べる投稿はもちろん、デスノコラも合間あいまに投稿されてました。いろんなページ、コマでコラがつくられていましたが、いくつかいろんなひとに何度も使われるシーンがありまして。なかでも、ライトと父親である夜神局長のやりとりのシーンのページがよく使われていたんですね。いろんなセリフに入れ替えてコラがつくられていたのをよく見たのです。それは4巻195ページ、Lがライトへの疑惑を深めていくなかでライト自身が「僕がキラかもしれない」というセリフを口にするライトに父親である夜神局長が追いすがるシーンですね。このシーン、観念したような表情のライトと驚いている夜神局長の対比がコマだけで見てもおもしろいシーンですが、このシーンを使ったコラがいろいろ『2ちゃんねる』に投稿されていて、当時ずいぶん楽しませてもらいました。
 このシーンの原画も展示されていたんですよ。好きなシーンで、何度も見てたので原画見れてすごくアガッたのですが、原画を実際に目の前にしてみたらアガッただけで済まなかったんですね。目を奪われたのは、このシーンのライトのセリフのあとの目を見開いている夜神局長のコマです。このコマの表情はいままで見せたことないほど驚いている夜神局長の表情で、コミカルとも言えるほど表情を崩しているのでこのコマだけでデスノコラとして使われてるほどよく見てたんですね。このコマのおどろいてる局長の目が一度書き直されているのが見てとれたのです。本誌連載時もこの表情だったとわたしは記憶してるので、修正される前がどのような目だったのか想像もつきませんが、デスノコラであれだけこすられたこのコマがこの表情に至るのに紆余曲折どんな書き込みがあったのか考えるとあんなに愛されるコマになってよかったねぇとしみじみ思いました。

ニアの表情の修正

 デスノートの修正については、本誌掲載時と単行本収録時の違いについてこまかく見比べてまとめてくれているブログさんが当時あって、当時わたしは本誌は本誌で読んでて単行本を買い求めてても自分で見比べはしていないけどフーン( ´_ゝ`)と、ブログを読ませてもらっていたのですが、今回原画展に行くことで、本誌掲載時とは表現を変えている修正の現物を目にすることができました。
 連載当時に私が読んだ修正箇所をまとめていたブログさんかはわかりませんが、修正箇所をまとめているブログさんを下記にリンクします。

 

 

デスノート第8巻 ニア修正される: 厚樹の徒然なるままに

 デスノート

2023/11/17 01:28

 

 

過去、連載当時にこのようなブログさんを読んでいたことでニアの表情に連載時と変更があったことを知っていたので、原画展では見てきました。まとめブログさんに感謝を込めてここに証言します。

デスノート原画展の原画にはニアの口元にホワイトの修正がなされていました。
 ニアの表情の修正については、感情をみせているの口元の修正のためか本誌で読んでいた読者と、単行本を読んでいる読者でニアに対する印象が違っているという感想はちらほら聞きます。

 本誌掲載時には、キラの正体を隠しかつLになりすましているライトと通話しているニアの口元は口角が上がっているかたちで描かれてますが、単行本収録では表情がおさえられた描写になってる。(8巻、38ページ)ブログさんのその指摘の通りでした。当該原画も展示されており、まさにこのコマの描画を見てきました。ニアの口元には口角が上がったかたちにホワイトが塗られた上に単行本で見られた口のかたちの描写がされていました。この変更に関しては、常々じぶんもジャンプ本誌をどこかからとりよせて単行本と見比べようかとも思ったこともありましたが、思いがけず原画でそれを確認することができました。それにしてもライトと対峙するニアの表情を書き変えるなんて、思い切った変更だなぁ。単行本として読まれるときは、ニアは表情の少ない冷静キャラとして読まれるんですね。というか、原画自体がホワイトで修正されているということは本誌掲載のときのニアの描写はもう、ジャンプ本誌にしか残ってないんですね(>_<)

 

このように本誌と単行本を同時に所持して見比べているサイトさんはいくつかあって、ニアとメロがライトを追い詰めていくなかのポーカーフェイス、感情の機微を細かく描きたかったのか、ストーリー後半にいくつもあることが指摘されています。

 

blog.livedoor.jp

 

blog.livedoor.jp

修正が指摘されたすべての部分を頭に入れて原画展に行けてたわけではなかったので、上2つのブログの指摘内容についてあったとは明言できませんが、追い詰められていくライトのシーンの原画を観ていて、こんなところでも表情に修正をしていたんだと思った部分はあったので、確認ができるひとは見比べる準備をして原画展に行くのも楽しいと思います。

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Lの最後の言葉

 デスノアイキャッチ的に知られている初代Lですが、その衝撃的な最期のシーンの原画も展示されていました。ライトの思惑にはまって、ライトに利する行動を取ってしまった死神の行動から死に神が憑いている人物を指摘しようと最期に口にしたセリフは、手書きによるものでした。ホロリ。

 

 

グッズたち

 原画展ではグッズ販売もされていて、わたしは缶入りドロップを買いました。「人間界のりんご味」なんですよ。

リュークが人間界のリンゴはジューシーと評するリンゴ味のドロップです。