ピンクうさぎ、かめに負ける

雑記帳。ご興味に合いましたらいらしてください。

あらためてビートルズ

 

第1巻 ビートルズ: レジェンド・ストーリー

第1巻 ビートルズ: レジェンド・ストーリー

 

  ビートルズを知っているかな?

 たぶん、ほとんどの人は曲を聴いたことがあると思うし。

 私も知ってると思っていた。けど、この伝記を読んで、曲を聴いたことがあるとか、ジョンレノンの事件とかを知っているとかだけじゃなくて。その時代、ビートルズをとりまいていた人たちを含めたビートルズの活動をもっと知ることができた。2020年を来年に迎えるいまからすると、もう50年以上前になる1960年代当時に、ビートルズと舶来音楽の最新情報を日本にもって帰ってくれていた素敵な女性が存在していたのをこの本から教えられたよ。

この伝記を子ども向けシリーズの、いまどき流行の少女マンガみたいな挿絵の本と侮るなかれ。しっかりグループの経歴が語られ、アルバムを発表したタイミングとそのときのメンバーの活動がしっかりと書かれている。

 そしてこの少女マンガみたいな挿絵とともに語られるのが、アメリカヒットチャートのトップを独占するビートルズに日本の音楽雑誌編集長として単独取材を成功させた「星加ルミ子」さんという方の登場だ。あまりにも少女チックな名前なので、「いまどきはやりの少女マンガ系の挿絵だからといって、なぜイキナリ架空の日本人が登場させられるのか?」なんて思った私は、その当時のビートルズの熱狂ををぜんぜん知らなかったのだ。

 この本からビートルズの成り立ちを知った私はまず、星加さんは実在のひとであるということに衝撃を受けた。

そして彼女がいまこの2019年にも現役であるということを知って手に取ったのが、下に紹介する本である。

このブログを読んでるみたいに、ネットでyoutubeで検索してみると白黒のテレビ番組で演奏している当時のビートルズの姿を見ることができるが、その時代の熱狂のまっただ中にいて、かつ、スマホを持つようになっているような現在も音楽シーンのただ中にいる彼女の著書からには、面白いことがいっぱい書いてある。音楽が人の手を渡って届けられた時代と、テレビはいわずもがなネットを通して音楽をしているひとのもとからでも直接届くようになった時代を見た人の言葉が読めてとてもわくわくした。

 

読書として久しぶりに、まったく自分の知らなかった業界の話を、楽しく読むことができてとてもいい本に出会えたと思った。

 

 

私が会ったビートルズとロック・スター

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